ADO.NETの基本はどのデータベースに対しても同じだと思います。
(1)接続情報を用意する。
(2)コネクションを用意する。
(3)SQL文のコマンドを用意する。
(4)各データベースの種類ごとのDataAdapterを用意して、先のコネクションとSQL文を実行する。
(5)SELECT文などの戻り値があれば、要したDataTableなどに格納して表示する。
SQL Serverに接続するためには、System.Data.SqlClientをインポートして、そこで定義されているクラスを利用します。
(1)SqlConnectionStringBuilderクラス。接続情報を作成するヘルパークラスです。
(2)SqlConnectionクラス。SQL Serverとの接続を担うクラスです。
(3)SqlCommandクラス。実行したいSQL文を設定するクラスです。SELECTだけではなく、UPDATEやINSERTなどもこれを利用します。
(4)SqlDataAdapterクラス。SQL Serverとのやり取りを担ってくれるクラスです。
なお32bitでも64bitでも動作します。
SQL Server特有な接続情報は、Windows認証の場合はIntegratedSecurityをtrueにします。
InitialCatalogにはデータベース名を設定し、DataSourceにはSQL Serverのインスタンス名をサーバー名と一緒に記述します。
C#
//SQL Serverなのでこれを設定します。 using System.Data.SqlClient; namespace ADONET_SQLServer { public partial class Form1 : Form { public Form1() { InitializeComponent(); } private void Form1_Load(object sender, EventArgs e) { DataTable dt = new DataTable(); //SQL Serverへの接続情報の設定をします。 SqlConnectionStringBuilder builder = new SqlConnectionStringBuilder(); //ここではWindows認証を使うに設定します。 builder.IntegratedSecurity = true; builder.InitialCatalog = "AdventureWorks2008"; //インスタンス名を設定します。 builder.DataSource = ".\\SQLExpress"; //接続情報を使ってコネクションを生成します。 using (SqlConnection conn = new SqlConnection(builder.ConnectionString)) { //SQL文とコネクションを設定します。 using (SqlCommand cmd = new SqlCommand("SELECT * FROM Person.Address", conn)) { //SQL Serverへの橋渡しのアダプターを設定します。 SqlDataAdapter sda = new SqlDataAdapter(); //SELECTコマンドを設定します。 sda.SelectCommand = cmd; //SELECTの実行及びフェッチ sda.Fill(dt); //グリッドに表示します。 dataGridView1.DataSource = dt; } } } } }
VB.NET
'SQL Serverなのでこれを設定します。 Imports System.Data.SqlClient Public Class Form1 Private Sub Form1_Load(sender As Object, e As EventArgs) Handles MyBase.Load Dim dt As DataTable = New DataTable() 'SQL Serverへの接続情報の設定をします。 Dim builder As SqlConnectionStringBuilder = New SqlConnectionStringBuilder() 'ここではWindows認証を使うに設定します。 builder.IntegratedSecurity = True builder.InitialCatalog = "AdventureWorks2008" 'インスタンス名を設定します。 builder.DataSource = ".\SQLExpress" '接続情報を使ってコネクションを生成します。 Using conn As New SqlConnection(builder.ConnectionString) 'SQL文とコネクションを設定します。 Using cmd As New SqlCommand("SELECT * FROM Person.Address", conn) 'SQL Serverへの橋渡しのアダプターを設定します。 Dim sda As SqlDataAdapter = New SqlDataAdapter() 'SELECTコマンドを設定します。 sda.SelectCommand = cmd 'SELECTの実行及びフェッチ sda.Fill(dt) 'グリッドに表示します。 DataGridView1.DataSource = dt End Using End Using End Sub End Class
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